2019年1月17日木曜日

仏像彫刻の勧め(1)



定退後何をしようか?好きなゴルフでも毎日はできない。
風太くんの友人は”小遣い稼ぎ”と言いながら実は暇つぶしにパートでマンション管理人になったり。ボランティアに勤しんだり、或いは諦めてテレビの番人になったり、それぞれ第3の人生を過ごしています。風太くんは幸い水耕栽培に巡り合い、定退後の人生のソフトランディングが出来たと思っています。始めた頃はネットで調べた各種栽培装置を製作しその成果をブログに掲載するなどで結構夢中になりました。しかし水耕栽培も一通り極めた現在、同じ栽培装置で毎年栽培する種類も同じと、段々ルーティン化して新鮮みが無くなって来て、時間をやや持て余し気味になって来ました。特に植物の生育が遅い冬場にする事が無く、ブログの更新も途絶えがちになりました。そこで色々調べた挙句、昨年から始めたのが仏像彫刻です。全くの初心者ですが、要請があり、試行錯誤の結果を纏めてみました。
イニシャルコスト3万円程掛かりますが、後は1個2~300円の木片があれば1週間程夢中になれる正に年金生活者にピッタリの趣味です。是非初めてください。


【参考書】
本屋、図書館で調べ自分の目的に合った参考書を購入しました。
1.「らくらく彫れるかわいい仏さま」(日貿出版社)
  兎に角、木を削って仏様を彫りたい人向けです。
2.「仏のこころを彫る」NHK趣味悠々
  絶版ですが非常に参考になります。アマゾン等で中古販売中
3.「彫刻刀で作る仏像―入門編」㈱スタジオ タック
  この本が一番私にマッチしました。ヘッド写真の仏像はこのテキストを参考にしました。

あとはネットで検索すると、YouTubeなど参考となる情報が沢山あります。

【彫刻刀】
彫刻を続けられるか?がありましたので最初は小学生が授業で使う様な彫刻刀セットを購入しましたが、すぐ切れなくなり失敗しました。そこで本職用の彫刻刀をフリマやネット販売で揃えて行きました。本職用とは刃部が鉄本体に硬い合金鋼を張り付けた貼り合わせ鋼やハイス鋼で出来たもので刃部が長く柄に埋め込まれており研磨し続けて短くなったら、柄部を鉛筆を削る様にして削り刃部をだして長く使い続けられる物です。1本2~3000円はします。小学生向けのセットは刃本体が短かく口金で補強していますので口金の有無が見分け方です。フリマで安く手に入れましたが寸法がダブっていたりメーカーがバラバラ、途中で本職用のセット販売がある事に気が付きましたのでこれから始められる方はこの方を勧めます。
購入先;道刃物 仏像彫刻入門セット、三木章 NHK木彫り上級者セットなどをベースに必要都度買い増しするのが良いと思います。
私が始めた参考書3の「彫刻刀で作る仏像―入門編」から始めるなら、「木彫り広場」で検索すればこの本の内容を実技DVDと彫刻刀をセット販売しています。このサイトで彫刻刀を2本だけお願いした所販売頂けたので、多分彫刻刀セットだけで売ってくださると思います。メーカー不明ですが非常に良い彫刻刀です。

【材料の調達】
これが一番困りました。最初ホームセンターで彫刻用朴の木を見つけこれを使い小さなお地蔵さんを削り始めましたが、朴材は灰色が濃いものが多く、完成した小さな地蔵さんはまるでゾンビの様な暗い作品になり失敗しました。次に檜の木片を見つけ柔らかくて削りやすいので今は檜を使っています。色々調べて今は楽天市場の「まる喜」で調達しています。
彫刻用檜節無し材、色々なサイズがのカット材の中から選んでいます。ピッタリサイズは無くても、荒取り時の削り代が大きくなるだけで大した労力ではありません。参考書の中にピッタリサイズの木材販売先の紹介がありますが割高です。手に持って選べないので、木目が目立つものなど当たり外れはありますが。

次回は砥石等の周辺道具を紹介いたします。