2015年4月30日木曜日

究極の自動給水給水器用工具の紹介



先日、読者の方から究極タイプの自動給水器の製作依頼がありました。
久しぶりの製作の為か、本体に使うポロプロピレン製の食品容器の穴明けに失敗、クラックが入ってしまい作り直しとなりました。厚さ1.5mm程のポリプロピレン容器は電動工具で開ける時は力を加えると容易にクラックが入ります。
以前はコンパスで21mmの穴をケガキその線に沿い半田ごての先で溶かした後、カッターナイフでバリを取っていましたが、電動工具でも注意すれば開けられる事が判り今は上の写真の21mm穴明け工具を使っています。この工具はポールプランターの栽培穴用に使ったもので、丁度、究極タイプの自動給水器のTS継手の取り付け穴にぴったりの寸法です。

電動工具でクラックが入らない加工方法ーーコツは
①まず穴の中心をサインペン等で印を付けます。容器の底部側面に開けますが、TS13チーズ(又はエルボー)とTS13バルブを組み付ける為に底面からの位置に注意ください。
②穴の中心にドリルに先端をあて、まずガイドドリル部だけ穴を開けます。外側の21mm分まで一挙に開けるとクラックが入ります。
③電動工具を少し傾けながら、21mm分を万遍なく全周に少しずつ筋を付けていく様に切り込みを入れていきます。少しずつ、少しずつ溝を深くしていき、貫通させます。
④あとはカッターナイフやヤスリでバリを取れば穴明けは完了です。

下のヤスリはミニフロートの入水接続部のネジ山を削り取り為の物です。9mmホースを繫ぐ為にはL字継手のネジ山をきれいに削り取る必要が有ります、根気が要りますが、水奴隷から解放される為に頑張って下さい。ネジ山が完全に無くなったらOKです。