2013年9月15日日曜日

ホームハイポニカもどきの製作2(屁理屈的考察)

ハイポニカ水耕栽培の基本は何か?それは
「植物の根の表面を水流にさらし酸素・養分の吸収という新陳代謝を促進する。」という事と判断しました。 
要するに砂糖を水に溶かす時にかき混ぜる方が溶けやすいという事。
植物が細胞膜内に養分を吸収するのは細胞膜内外の浸透圧によります。浸透圧=濃度差です。
水が静止し、根の周りに養分が溜まると全体では薄い養液でも、細胞膜の周りではミクロの世界で濃度が高くなり養分が吸収出来なくなります。水を動かすことにより細胞膜内外の浸透圧を維持する事、
つまり、よどみの無い水の流れを作る。事が重要です。
ホームハイポニカ303の栽培槽は縦横差が小さく給水口と排水口を結ぶ線の対角はおそらく水の停滞が起こる。これを少なくする為、底面に模様をつけ水の流れをコントロールしている様です。

酸素供給をどうするか?
ホームハイポニカは空気混入器を使っています。原理はベルヌーイの定理の応用です。パイプの一部の径を狭めそこに小さな穴を開けておけば、パイプ内の圧力差で空気穴から空気を吸い込み水と混合させるものです。
ただ、ホームハイポニカの新製品は空気混入器を省略しています。曰く、あった方が良いけれど元々空気混入器は付随的なものだったとの事。
従い風太くんが作る装置には製作が面倒な為空気混入器は取り付けません。
水タンクに戻る際や、栽培槽に給水する時の水の落差で酸素が取り込めます。
考えてみれば、水平パイププランターもハイポニカ水耕栽培ですね。

記事の一部修正です。栽培槽製作編の材料の情報一部変更しています。