2022年1月14日金曜日

丸刀、三角刀の研磨用ガイドの紹介です。

木彫り彫刻で、丸刀、三角刀の研磨が残された課題でした。丸刀研磨では砥石に各彫刻刀専用の丸溝を掘ってその溝に沿て研磨するのが一般的で私も天然砥石に丸刀12本分の溝を掘り使っていましたが、力の入れ加減で刃先面が歪んでしまったり、切削面がタイコになって上手く砥げません。三角刀では小さな切削面を左右均一に砥ぐのが難しい。丸刀や三角刀の様に切削面が小さい彫刻刀は単純な縦砥ぎでは相当熟練が必要で良い方法は無いか思案していました。例によりネット検索をすると横砥ぎ法に出会いました。横に研ぐと切削面はタイコに成り難いので簡単なガイドを作りそれに沿って横砥ぎすれば綺麗に仕上る、と考え、家にある材料で写真の様なガイドを作りました。使ったのはソーメンの木箱を分解した厚み3mm幅25cm角の薄いベニヤ板に2cm角材を2本重ねてボンドで接着したものです。作ったガイド板に砥石を載せて写真の様に彫刻刀を当てて目の高さに持ち上げて砥石と彫刻刀の刃面がピッタリ接する所を見つけてその刃先の位置に鉛筆で印をつけガイドに平行に線を引く。この線に刃先を合わせながら横砥ぎしていく方法です。横砥ぎで彫刻刀の刃を廻しながら研磨していきます。三角刀も位置が決まるので左右均一に砥げました。製作時のガイドの高さ、砥石の置く位置は手持ちの彫刻刀を当てて調整してみてください。試作品はガイドの高さ4cm、砥石の厚み16mmガイドの端と砥石に中心が10cm程で丁度良い感じです。