仏師への道と水耕栽培道研究で忙しい風太君ですが、今日は彫刻のネタです。仏像彫刻で印刀を使う時間が一番多い。印刀の切れ味が彫刻の出来栄えを左右しますので、色々試して見て、辿り着いたのがこれです。右の道具はボールキャストを使った保持具、真ん中は6000番、左が最近購入した800番の荒用砥石、いずれもダイヤモンドを16mmの鉄板に焼結したものでダイヤの厚みが1mmあります。両方ともノギスでの測定ですが全く同一厚さに正確に仕上げられています。1万以上する高価な砥石ですが、減りを感じなく、一生ものです。使い方はもうお判りと思います。印刀を前後、左右に動かし、少し削っては刃面の当たりを確認する、これを繰り返し位置が決まったら保持具の蝶ネジを堅く締めて荒研ぎをします。刃面全面が仕上がったら、仕上げ砥石に交換して仕上げ研ぎをする。荒と仕上げの砥石の高さが同じ為に研削面は正確に同一になります。従い仕上げ研削は荒の表面を滑らかにするだけ短時間で仕上げが出来ます。(ガラストップの机等、正確な平面が必要ですが)
